〜2002年バイクフォーラムスペシャルin青山(3/16)〜


開幕まであと3週間となった3月16日(土)、HONDAウェルカムプラザ青山にてトークショーが行われました。カタルニアでのテストを終え帰国した加藤大治郎選手、宇川徹選手に加え、鈴鹿でのファン感&SUGOでのテストを終えた玉田誠選手が参加し、司会の宮城さんとともに約1時間半の楽しいトークを繰り広げました。そんな豪華なメンバーを見に今回も約300人の人たちが会場に集まっていました。その模様をどうぞ^^
(内容は掻い摘んでお伝えいたします)
ワークスライダー勢揃い
司会(以下:司):まずはチーム名と参戦するレース名を教えてください。
大治郎選手(以下:大):今年はチーム名が変わって、「Fortuna HONDA Gresini」という名前に変わって参戦します。よろしくお願いします。
宇川選手(以下:徹):「レプソルホンダ」でRC211VでmotoGPクラスに参戦します。
玉田選手(以下:誠):「チームキャビンホンダ」で全日本に参戦します。

司:3人ともシーズン直前で忙しいのでは?
徹:僕も大治郎も12日に帰国したばかりです。(カタルニアのテストから

司:カタルニアのテストについて
徹:僕は順調です。でももみあげ(さて、誰でしょう??笑)がトップタイムだったので・・・この前の発表会もシェービングフォームのセットを持っていって、「剃れ!」って言おうかと思ったけど、いちおう世界チャンピオンなんでね・・・(笑)

司:(宇川選手に)新しいバイクの感触は?
徹:順調です。ちょっと最近転倒が続いてましたけど、自分自身、もみあげには一歩劣ってるんですけど、自分のスタンスで着実にいってるので問題ないと思います。
大:僕も順調です。

司:(大治郎選手に)250の倍の排気量の500ccですが、乗った感触は?
大:そーですね・・・まずパワーとか大きさはそんなに気にならなかったんですけど、ピット入ってくるときにいつもよりメカニックが支えてくれないと一瞬足が届かない

司:車重はあまり変わらないの?
大:車重も違うけど、そんなに気にならない

司:念願の500ccクラスなのでかなり楽しみなんですが・・・
大:そーですね、まぁ・・・はい・・・(終わりかいっ!笑)

司:500のほうがいいな、って思うときはどんなとき?
大:いいときですか?速いけど、速いからいいってことではないけど、250はずっとやってきてたんで新しい車になって、また1からセッティングとかやり直しって感じなんで今いろんなことをやってるって感じです。

司:(玉田選手に)シーズンオフの間、随分走り込みした?
誠:この間SUGOでテストがあって、僕も一応トップタイムだったんですけど・・・まぁ僕1台だったんで・・・(爆)順調に・・・かなぁ!?大丈夫です

司:WSB(SUGO)に向けての手応えは?
誠:今年は(芳賀)紀行さんがまたSBに戻ってきて、新聞とかに「世界1速い」とか書かれてるので、それに勝てば僕が世界1かなと・・・

司:全日本スポット参戦のマシンはVTR?
誠:はいそうです。後半戦予定されているのが鈴鹿(第7戦秋祭り)でこのRC211Vに乗らせてもらって・・

司:何回か乗ってるの?
誠:最初のほうにSUGOでテストさせてもらって・・・

司:NSR500と(RC211Vを)比べるとどんな感じ?
誠:こんなバイク!???ですよね・・・なんだこれ??って感じで・・・めちゃくちゃ速いです。

司:(プライベートの話を・・・)宇川選手はバイクで来ましたよね?結構オートバイ好きですよね?
徹:ええ、仕事にしてるぐらいですからね。(CBR600で来たそうですよ)

司:仕事プラスα、プライベートでも結構乗ってますよね?
徹:最近ツーリングが趣味で、しょっちゅう友達とツーリングに行ってます。伊豆、箱根方面が多いですね。(司:お気に入りのコースは?)伊豆スカイラインです。あそこは交通量も少なくて・・・制限速度ですよ、もちろん(笑)今月末にも行くんですけど、そのときは30人ぐらいで・・・(GP前なのに!??ちなみにCBR600、FORZAに加えてもう1台購入したそうですよ。お家の方に、「バイク3台もどこに置くの!?」と言われたそうです(笑))

司:加藤大治郎選手のプライベートは?
大:最近は結構忙しくてなかなか休むときがあまりない。テストも行ったり来たりしていたので、スペインから帰ってきて、2日ぐらいですか休めたのは。最近は家にずっといます。

司:ライダーズインフォメーションには加藤大治郎選手の趣味は、テレビゲームと寝ること、となっていますが・・・
大:ゲームは最近そんなにしてないですけど、けっこう寝てますね。

司:玉田選手は?
誠:僕も珍しく最近忙しくて・・・

司:玉田選手の趣味は、ツーリングと書いてありますけど・・・
誠:えっ!??ツーリングもいいんですけど、全然行かないですね。大ちゃんが帰って来ていれば、たまに大ちゃんちに行ってゲームをやったりしてます。僕もけっこう寝るほうです。宇川さんとかあまり寝ないみたいなんですけど・・・
徹:いや、寝ますよ!早く・・・
司:宇川さんは規則正しい生活してそうな感じが・・・
徹:そんなことないですよ、夜が苦手なので夜12時以降に寝ると次の日だるいんですよ。もう三十路間近ですから・・・(そんな歳になるのよねぇ・・・)
司:宇川選手は規則正しいイメージがあって、今日も1番に来てたのは宇川選手で、それくらいキチっとしているですよ。

司:シーズンオフの話なんですが、皆さんに報告したいことがあります。3月14日に東京霞ヶ関の文部科学省大臣室において加藤大治郎選手がモーターサイクルスポーツ史上初のスポーツ功労者としての顕彰を受けました。おめでとうございます!!
大:僕が行ったのは、文部科学省に行ったんですけど、建物もすごい古くて昭和8年?でエレベーターもアナログで、今何階にいるか針で動いてるんです。すごい建物で・・・
司:文部科学大臣の遠山さんはどうでした?
大:遠山さん?どうでした??って・・・(爆)バイクのことも少し知っててうれしかったです。
いつもおしゃれですよね^^
司:レースの話に戻して、(宇川選手と加藤選手に)レースとレースの間、どうやって過ごしているか?
徹:基本的にメカもワークショップに帰って整備したら、みんなヨーロッパ人なのでいったん家に帰っちゃう。その間ワークショップに行っても誰もいない。日本人のスタッフがいるぐらい。僕は暇なので、洗濯したりとか・・・アパートに洗濯機がないので、ワークショップにある出張者用のを使いながら・・・(司:その間に旅行行ったりしないの?)あまりないですね。それよりメカと一緒にキャッチボールしたりとかサッカーやったりとか・・・
大:僕!??イタリアにチームがあるので、今年はまだ行ってないですけど、シーズン始まってイタリア行って、みんなイタリア人なので、僕の近所にみんな住んでいるので普段も遊んだりいろいろしてます。(司:家行ったり来られたり?一緒にご飯作ったり?)うちではあまり作らないので、結構イタリアだとお昼をみんなで食べたりするので、作って招待されたりとかしてます。
司:イタリアのご飯って我々日本人もおいしく食べられますよね?
大:そーですね
司:逆の話はないの?大ちゃんがメカさんの家に行って和食作ったりとか・・・
大:美味い!って言われたためしがない・・・
司:何作ってあげたの?
大:何だっけなぁ・・・??ご飯とみそ汁。おかずはない(笑)日本の味付けはあまり好きじゃないみたいで、基本的に醤油とかはダメで、塩こしょうかチーズ味とかトマト味とか・・・
司:今年なんか作ってあげたら?もんじゃ焼きとか・・・
大:いや、もうダメなんですね、あの人たちは(おーい^^;爆)結構日本人だとイタメシ食べたり中華食べたりいろいろ食べるじゃないですか。イタリア人はイタリアンしか食べない。

司:全日本時代に戻って、3人とも同じチームですよね?(チーム高武)
誠:この中で一番僕が長かったですよね。94年〜去年までですから7年・・・
司:お互いダブってるときはある?
徹:3人ともオーバーラップはしてないですね。あっあるの??
誠:一回大ちゃんと僕が・・・
大:えっ!?僕は93〜96?
徹:僕は89〜91まで高校3年間。卒業と同時にHRCに入れたので。
司:高武さんのチームはどうだった?
徹:厳しいですよ。怒鳴り散らして。レースで活躍してきた方なので上下関係とか挨拶にうるさい。
誠:僕も何度か殴られてるんですけど・・・まぁ殴られるようなことをたぶんしたんですけど・・・あまり言えないですけど。でもほんといいとこですよね。あそこに行かなかったら、今ここに来てない・・・
大:僕のときは、なんかそんなに結構大人しかったので、高武さんは。僕のときはあまり言われなかった。僕は熊本に住んでいたわけじゃなかったので、会ってる時間も長くなかったのでたぶん文句言いたいときには僕はいなかったって感じで・・・僕は埼玉の高校に行ってたので(熊本に)行けなかった。
徹:でもだいぶ丸くなったよね!?
誠:そうですね。普通にしゃべれるのがおかしいぐらい。
徹:「レースやめちまえ!!」って整備したバイク蹴って倒されましたからね
司:厳しい場所にいたからこそ、今があるんですね・・・

司:開幕戦鈴鹿に向けての意気込みを。
徹:昨年は開幕鈴鹿で転倒してしまって、転倒で始まり転倒で終わってしまったので、確実に完走して次につなげたい。昨年6回ノーポイントがあるので、それを1つでも少なくしたい。
大:基本的にまだどうしよう?とかは考えてない。motoGPの初めてのレースなので、とりあえず思いっきりいきたいと思います。
誠:(WSB、SUGOラウンドにむけて)去年(2ヒート優勝)できたので今年もできるだろうと思っているので・・・勝てたらいいです。

司:(玉田選手に)全日本の後半戦RC211Vで参戦予定ですが、どのようにアピールしたい?
誠:宇川さんともみあげさんのタイムが基準になるので、それを抜いたら「いいや」ってことになるんじゃないないかな・・・と思っております。(司:アピールしたい点は?)僕も結構速いんじゃないかなと・・・
徹:さっきから、「僕GP行きたいんで、誰かいなくなる人いませんかね?」って僕にプレッシャーかけてるんです。僕そろそろいなくなるんじゃないかなと・・・ずっとさっきから。
誠:ほんと行きたいんで、一緒にみんなと走りたいんで・・・

司:まだ早いですが、8耐は?
徹:まだまったく未定です。今年はこのオートバイ(RC211V)も出れるんですよね!?これで出たらおもしろいことになるんじゃないかなと・・・でもたぶん章典外と思うんですけどね。
大:8耐ですか?全然まだ自分でも8耐のことは頭に入っていない。でも4,5戦あたりからテストが始まってくるんで、それくらいからですね。
誠:僕はSBに乗ってるので8耐のこともイメージして・・・出て走りたいです。去年第3で予選だけだったので今年は走りたいなと。

司:雑誌とかでは知ることのできないプライベート話ももう少し聞きたいのですが・・・レース、バイク以外で楽しいことは?
徹:ツーリングが楽しい。他にできることがないので・・・頭良いわけでもなし、特技があるわけでもなし・・・オートバイぐらいですね、ちょっとした特技は。
大:最近は、車も好きなんですけど、雄一にラジコン買わされて家持って帰ったら怒られました。「無駄遣いするなっ!」って。僕は動いて喜んでいるくらいなので。普通の田宮のやつ。(司:エンジンは?)モーターの普通のやつ。雄一は結構やってるらしくて、「買おうよ買おうよ〜」って乗せられて買っちゃったんです。今は家の物置に置いてあります。
誠:僕も「ラジコン買え」って言われてるんですけど、まだ買ってないです。買わずに上手く逃げてるんですけど・・・
大:玉やんは買ってないです。せこいので・・・(笑)
誠:やってもいいかなぁ?って思うんですけど、雄一とかの見てたらかなり本格的にやっていて、本格的にはできないなと・・・
motoGPクラス参戦 宇川徹選手 全日本参戦 玉田誠選手
会場に来ていたファンの方からの質問コーナーでは、いろいろな質問が飛び出しました。

Q1:身体は筋トレとかでカバーできると思いますが、歯には気をつけてますか?
誠:歯は毎日磨いてます(笑)虫歯もたぶんないと思うので、あまり気にしたことがない。
徹:年に1度は歯医者に行って見てもらってます。僕は小さいときにかみ合わせが悪くて矯正してました。
大:昔から虫歯あって、GPに上がる年に治しました。(司:食いしばったりして奥歯が痛まない?)思ったほど食いしばらないので・・・

Q2:鈴鹿のポイントの中で自信があって、ファンにここのポイントは見てもらいたい!ところは?
大:とりあえずストレートは自信ないです。鈴鹿は抜きどころがいろいろあるじゃないですか。だから、どーこだろう?どこですかねぇ??シケインもいいし・・・S字とかもみんなくっついて走ってるし、どこで見てもおもしろいんじゃないかなぁ・・・僕西コースは遠いから行ったことがないんです。
徹:勝負どころはシケイン。僕も東コースですね。2コーナーから逆バンクの立ち上がり。今年ダンロップコーナーも新しく変わったので、新しいコーナーとかもおもしろいんじゃないですか?ラインとかも変わるし。

Q3:レースに出る前の気合いの入れ方は?
徹:あまり入れないんで・・・特に大治郎なんか全然変わらない。5分前ぐらいまで寝てますから。リラックスですね。プレッシャーに負けないように。
誠:全然気合いなんか入れたことないです。スタート前までへらへらしてるほうですから。リラックスです。
大:1時間ぐらい精神統一して(爆)・・・誰ともしゃべらない。(寝てるってことですね・・・)

Q4:どうやったらポケバイで速く走れるか?
大:僕はけっこう親にごちゃごちゃ言われるのがすごい嫌だったので、逆に言わないで勝手に走らせたり、あとはやってるうちに友達とか出来てくるので、そうすると自然に子供だと競争するじゃないですか?で、楽しみながらやってたほうがいいんじゃないかなぁ。無理矢理やらされるとちょっと嫌です。でも小学校のころ土日は強制的に連れて行かれて、行けば行ったで仲間もいるので楽しくやってました。
徹:右に同じく、楽しく。最初のうちは何も言わずに走らせるがままに走らせておけば楽しくなってくると思います。
誠:楽しく。僕なんか毎日のように乗り回して、楽しく楽しく。でも竹刀でたまには殴られたりしましたけど(笑)
お馴染みのショット
(これを撮らないと気が済まない管理人(笑))
玉田選手と席が離れてしまって
ちょっとお暇かしら!??
そしてお次はフォトセッション。いつも以上のお客さんにビックリしながらも、あちこちに目線を配っていました。子供に手を振る姿も見ることができましたよ^^
続いて行われた抽選会ではライダー3人と一緒に写真が撮れたり、写真パネルのプレゼントもありました。どの写真もかっこよかったですよー!当たった方、おめでとうございます^^

司:最後に開幕戦、今シーズンの意気込みを。
徹:昨年は転倒で始まり転倒で終わってしまったので、肩の力を抜いて予選から確実に外野に惑わされずいきたいと思いますので、#11応援よろしくお願いします。
大:鈴鹿は思いっきり走ろうと思っているので、全力で頑張るのでぜひ鈴鹿に応援しに来てください。
誠:今年は全然出ないようになっているんですけど、出るレースは全部勝ちを狙って来年にはGPにいけるように頑張りますので応援よろしくお願いします。
フォトセッションの1コマ 開幕に向けての意気込み!

今年初めてのイベントに参加した大治郎選手。WGP参戦以来毎日のように(!?)増え続けるファンの方の中には初めて憧れの加藤大治郎選手を目の前にした方も多かったのではないでしょうか?久々の大治郎トークに1時間半なんてあっという間に過ぎてしまった感じでした。2002年motoGP開幕まであとわずか。まだまだ鈴鹿でのテストを控えている大治郎選手ですが、ケガなく開幕を迎えられますように☆開幕戦鈴鹿優勝、そして2002年motoGP初代チャンピオン目指して頑張れ、大ちゃん!!

大治郎選手、宇川選手&玉田選手&司会の宮城さん、そして青山に行かれた皆さん、お疲れさまでした。