１週間前にＷＧＰ最終戦を終え帰国した大治郎選手。１年ぶりに全日本の舞台に戻ってきた大治郎選手は今回、ＳＢクラスでの 参戦となった。８耐で優勝しているだけに今回の走りにも期待大。そんな大治郎選手の姿を見にたくさんのファンが詰めかけた。もちろん 私も金曜日から走行を見守る･･･ ＳＢクラスは最終戦までチャンピオン争いがもつれたため、ここもてぎが最終決戦となる。ちょうど１年前も最終決戦をここもてぎで 迎えた２人の選手がいた。大治郎選手vs松戸選手･･･あのときは本当に悔しい思いをしたんだよなぁ･･･なぁんて思い出しながら、この チャンピオン争いに注目しつつ、そこにどう大治郎選手が絡んでくるのかが楽しみで見逃せないレースとなった。
予選１回目、８周目に1'52.445をマークしトップに浮上したものの、昨年の優勝者玉田選手が１０周目に1'51.985のコースレコードを 叩き出しトップへ。大治郎選手はこれ以上タイムを詰めることができず７番手。予選２回目でも好調の#100玉田選手。これに続いて #4伊藤選手、同じくスポット参戦の#01岡田選手、昨年２位表彰台をGETしている#16加賀山選手が５１秒台を出しフロントローをGETした。 大治郎選手は１回目のタイムを上回ることが出来ず総合９位で予選を終えた。注目の#11井筒選手は予選１，２回ともに転倒！！なんと 右肩を脱臼してしまった･･･ライバル#2梁選手もいまいちタイムが上がらず８番手からのスタートとなる。
またスポーツ走行、予選を通して転倒が相次いだ。木曜日にKAWASAKIの２台芹沢選手、スポット参戦の柳川選手が転倒（それぞれ単独で）、 鎖骨を骨折し出場できなくなった。この日大治郎選手も転倒したとの話も･･･（Ｈ選手談）金曜日にはSUZUKIの加賀山選手、そして土曜日に 井筒選手、渡辺選手、浜口選手、ブロック選手も相次いで転倒した。井筒選手以外は大きなケガもなく決勝は大丈夫とのこと。 果たしてどんなレースになるのか･･･？？

　迎えた決勝。天気もよく１１月初旬にしては少し暖かい陽気。朝のフリー走行でも相変わらず調子がいいのは玉田選手。大治郎選手は １０番手･･･大ちゃん頑張れ！！ ピットウォークにも登場した大ちゃんだったがあまりの人の多さに断念･･･（凄すぎ（笑））

誰がホールショットを奪うのか･･･？？

　そして１ ： ０決勝スタート。好スタートを切りホールショットを奪ったのは#16加賀山選手、２位#4伊藤選手、３位に#2梁選手がつける。 そこで早くもハプニング発生！スタート直後の1コーナーで#55山口選手と#3北川選手が接触、北川選手転倒！！幸い大きなケガはなかったようだ。 ２周目、伊藤選手をかわした梁選手は２位へ浮上。逆転チャンピオンを賭けトップを行く加賀山選手を追撃する。一方ライバル井筒選手は ケガが影響し１２位を走行中。このままだとチャンピオン争いはどうなるのか？？大治郎選手は１０,１１番手あたりを走行･･･ 後半の追い上げに期待する。そしてトップ争いはいつの間にか伊藤選手がトップに･･･（えーっ！？？） ３周目、３位走行中の梁選手が３コーナーでオーバーラン、５位と順位を落とす。この時点での順位は、伊藤選手、加賀山選手、玉田選手、 芳賀選手、梁選手。 ９周目、玉田選手が加賀山選手をかわし２位浮上。トップの伊藤選手を追いかける。大治郎選手は９番手･･･どうしたのだろう？？ と思った矢先、残り１０周となったところで大治郎選手リタイヤ。どうやらマシントラブルらしい･･･問題を抱えていなければもっと前を 走っていたはずなのに･･･残念(TT) １１周目、伊藤選手の背後に玉田選手は迫り、ここから２人のバトルが始まる。１５周目に玉田選手がトップに立ったが、１８周目には 伊藤選手が再びトップの座を奪う。梁選手は８位、井筒選手は大治郎選手、#14渡辺選手のリタイヤにより１０位へ。 そして迎えたラストラップ、４コーナーで再びトップに出た玉田選手がそのまま逃げ切り今季２勝目を挙げた。２位伊藤選手、３位には 芳賀選手、以下岡田選手、吉川選手、加賀山選手と続いた。注目のチャンピオン争いは梁選手８位、井筒選手９位により2000年R2-1 全日本ロードレースＳＢクラスチャンピオンはKAWASAKI井筒仁康選手が獲得し、シーズンを締めくくった。

HONDA新旧マシン対決は玉田選手の勝利☆ 優勝 玉田誠選手 ２位 伊藤真一選手 ３位 芳賀紀行選手	2000年R2-1全日本ロードレース選手権チャンピオンライダー

今シーズンの全日程を終了した大治郎選手。残念な結果に終わってしまったが、久々に全日本の舞台での走りを見ることができファンにとっては楽しめたのではないだろうか･･･！？？（でもトラブルがなかったら･･･と思うと悔しいけど） 　 この後はマレーシア、へレスでのテスト、その合間にファン感への参加とシーズンオフも何かと忙しい大治郎選手。 来年こそは世界チャンピオン目指して･･･頑張れ、大ちゃん！！